大分県の医師求人・転職

大分県の医師の平均年収は、1500万4900円となっています（労働者数121人、年齢50.2歳、勤続年数7.8年）。そのうち、「きまって支給する現金給与額」（所定内給与額＋超過労働給与額）は1479万3600円、「年間賞与その他特別給与額」は21万1300円です。なお、全国の医師の平均年収は1378万2900円であり、その内訳は「きまって支給する現金給与額」1260万4800円、「年間賞与その他特別給与額」117万8100円となっています。高給与による求人をかけた診療科としては、婦人科（年収1800万円）、整形外科・循環器内科（年収1800万円～2000万円）、整形外科・循環器内科（年収1600万円～2000万円）のほか、一般内科（年収2000万円～2400万円）などの例があります。
（出典：厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」）

大分県の20～30代の医師数は776人となっています。そのうち、病院勤務は753人、診療所勤務は23人です。全体に占める20～30代の比率は24.0％で、全国平均（30.2％）を大きく下回る割合となっています。大分県では、令和2年に「おおいた子ども・子育て応援プラン（第4期計画）」を策定し、次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ、育成される社会の形成を目指しています。教育環境としては、公立では大分上野丘高校、大分舞鶴高校、私立では大分東明高校が優れた進学実績を残しています。
（出典：厚生労働省「令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計」）

大分県の65歳以上の医師数は628人となっています。そのうち、病院勤務は246人、診療所勤務は382人です。全体に占める65歳以上の比率は19.5％で、全国平均（18.1％）を上回る割合となっています。なお、大分県の医師の平均年齢は51.8歳です。
（出典：厚生労働省「令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計」）

■大分県概要

大分県の総人口（2015年）は約116万6000人で、2040年に94万7000人へと減少することが見込まれています。75歳以上人口については、2015年時点で18万4000人であり、2025年にかけて22万5000人ほどに増加してから、2040年ごろまで同水準を保つものと予測されています。県庁所在地の大分市を含む中部医療圏におよそ半数の県民が集まっており、それ以外では過疎化が進んでいるエリアが少なくありません。
（出典：日本医師会総合政策研究機構「地域の医療提供体制の現状（2020年）」）

■医療の現状（全国の平均的な水準との比較から）

大分県の一人当たり医療費（国保）は42万8000円と非常に高額で、介護給付費も26万7000円と高めの状態です。入院医療についてみてみると、急性期は充実している一方、慢性期は全国平均レベル。総看護師数、一般病床数、回復期病床数、精神病床数は多く、医師数は平均的な数値を示しています。
（出典：日本医師会総合政策研究機構「地域の医療提供体制の現状（2020年）」）

■医療を支える施策

大分県の人口10万人当たりの医師数は全国平均を上回っていますが、総数が潤沢に見える中部・東部医療圏でも、大分市、別府市、由布市以外の市町村では平均値を割っているのが実情です。特に課題となっているのが、小児科医や産婦人科医の確保。そこで大分県では、病床過剰地域に該当しても小児科医・産婦人科医の少ない地域では、有床診療所の開設などを可能とする独自の審査基準を適用。県内で後期研修を実施する医師に対する研修資金の貸与、診療技術修得のための研修支援制度なども実施し、両診療科の医師確保対策を推進しています。また、県と大分県地域医療支援センター、大分県へき地医療支援機構などの組織が連携しながら、地域で活躍する医師の確保や一体的なキャリア形成に努めていることも特徴です。